揺らぐ光が暮らしを彩る。安土草多のガラス作品に心惹かれる秘密
安土作品の最大の魅力は、なんといってもその「揺らぎ」にある。型に流し込んで大量生産される一般的なガラス製品とは異なり、吹き竿の先に溶けたガラスを巻き取り、空中を回転させながら空気を送り込んで成形される。厚みや滑らかさがわずかに均一でないからこそ、光が透けたときに水面のようなゆらめく影が壁やテーブルに美しく映し出される。
その独特のトロリとした質感は、まるで水がそのまま固まったかのよう。手で触れたときにも冷たすぎず、掌にしっくりと馴染む温かみがある。完璧すぎない微細な歪みの中にこそ本物の美しさが宿るという日本の美意識が、彼のガラス器には色濃く反映されている。
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