数珠が切れたのは不吉か吉兆か?専門家が語る身代わりの真相と処置

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手元に残されたバラバラの珠を前にしたとき、取るべき選択肢は「修理(仕立て直し)」か「供養(お焚き上げ)」の二つに分かれる。愛着のある数珠や、形見分けで受け継いだ高価な天然石・銘木の念珠であれば、修理を選ぶのが賢明だ。仏具・念珠製造業界の専門職人によれば、親玉(おやだま)や天玉(てんだま)などの主要パーツが揃っていれば、中糸を通し直し、房(ふさ)を新調することで新品同様の輝きを取り戻すことができる。

全国の優良仏壇・仏具店が加盟する全日本宗教用具協同組合の加盟店に持ち込めば、熟練の職人による糸の張り替えや房の交換をスムーズに依頼できる。修理費用の相場は、一般的な略式数珠の中糸交換で1,500円〜3,000円程度、正絹房の全交換でも3,000円〜8,000円前後と、決して法外な額ではない。

もし珠が多数紛失して修理が難しい場合や、新調に伴い手放したい場合は、ゴミ箱へ無造作に捨てるのではなく、菩提寺や仏具店に相談して「お焚き上げ供養」を行ってもらうのが最も心安らかな処置となる。長年自らの祈りを受け止めてくれた道具に対し、礼を尽くして手放すプロセスこそが、現代人に必要な精神的区切りとなるはずだ。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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