米問題はなぜ起きた?スーパー品薄と高騰の裏側、2026年の真相
「お米コーナーが見渡す限り空っぽ」「お一人様1家族1点限り」――2026年夏の終わり、大都市圏をはじめとする列島各地のスーパーで広がった異様な光景は、瞬く間に「令和の米騒動」として連日メディアを席巻しました。仕事帰りに米を買い求めて数軒のスーパーやドラッグストアを梯子する生活者が溢れ、精米コーナーにはパックご飯や小麦製品が代行品として並ぶ日々が続きました。
直接的な引き金となったのは、前年産米における記録的猛暑の影響(米粒の白濁・胴割れによる精米歩合の低下)と、夏場に発表された「南海トラフ地震臨時情報」および大型台風の接近に伴うパニック的な買いだめ行動でした。消費者が通常の1.5〜2倍のペースで購入へ走った結果、物流在庫は瞬く間に枯渇。スーパーの棚から米が消え去るまで僅か数日の出来事でした。
当時、スーパーの精米バイヤーは「発注をかけても問屋からの納品率は3割に満たず、棚を埋める術がなかった」と証言しています。しかし、消費量の急増だけでは説明がつかないほど、市場から米が消失した期間は長期化しました。ここから、行政の対応と流通過程における歪みが浮き彫りになっていきます。
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