横田めぐみ事件と金正日総書記 未公開証言が明かす拉致の全貌
2002年の日朝首脳会談において、金正日総書記はそれまでの立場を一転させ、北朝鮮労働党による拉致の事実を認めて謝罪した。しかし、横田めぐみ氏をはじめとする多数の被害者の安否情報については、「死亡」や「未入国」といった極めて不自然かつ不条理な主張を繰り返すにとどまった。
北朝鮮労働党の内部情報に詳しい専門家は、指導部の体面と外交的カードとしての価値を天秤にかけた結果、虚偽の説明と不十分な「遺骨」の提供という隠蔽工作が策定されたと指摘する。情報の一元管理を徹底する同国の体制下において、横田めぐみ氏に関する情報が歪められ続けた背景には、最高指導者の権限を護持し、国家の過ちを全面的には認めないという自己保身の論理が働いていたことは明白だ。
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