相撲中継の砂かぶり席に芸能人が座れる理由とは?映り込みの真相に迫る

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大相撲中継で誰もが気になってやまないのが、土俵を囲む最前列の「砂かぶり席(正式名称:溜席)」へ芸能人が座るプロセスです。チケット一般販売の倍率は極めて高く、一般人が最前列を引き当てるのは天文学的な難度を誇ります。では、なぜ著名人たちはあのような特等席を着実に確保できるのでしょうか。

その最大の理由は、砂かぶり席の大部分が「大相撲維持員席」として割り振られている点にあります。維持員とは、日本相撲協会に多額の寄付(東京場所では6年間で数百万円規模の基金拠出)を行っている個人や法人後援者を指します。維持員には本場所の溜席が専用席として割り当てられており、有力企業の経営者や伝統あるタニマチがその権利を保有しています。

中継で見かけるタレントや文化人の多くは、これら維持員である財界有力者やスポンサー企業からの直接の招待、代理での観戦、あるいは部屋の後援会役員からの譲渡によって席に座っています。相撲部屋の親方衆と個人的な親交が深く、宿舎の激励会や千秋楽パーティーに長年貢献している芸能人であれば、親方枠として溜席の手配を受けることも珍しくありません。

自ら維持員として正式に名を連ねている筋金入りの著名人も実在します。高額な寄付金を納め、国技の継承を経済面から支えるパトロンとしての責務を果たしているからこその特等席なのです。決して「芸能人だから特別扱いされて無料招待されている」という安易な構造ではなく、相撲界を支える強固な後援ネットワークに正式に関わっている証拠と言えます。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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