沈黙の祈りと発酵バターの衝撃、トラピストクッキーに宿る真実
当別トラピスト修道院が属する厳律シトー会は、カトリック教会のなかでも特に厳格な規律で知られる。その起源は17世紀フランス、堕落した修道生活を刷新すべく立ち上がったアルマン・ジャン・ル・ブティリエ・ド・ランセ修道院長の改革に遡る。
ランセ院長は修道士たちに完全な沈黙、粗食、そして過酷な手労働への回帰を求めた。世俗の贅沢を捨て、自らの汗でパンを得るというストイックな精神。その厳格な系譜が海を越え、日本の北の大地に根を下ろした。だからこそ、ここで作られる菓子には妥協がない。原価高騰や作業効率を理由にレシピを改悪することなく、100年前の純粋性をそのまま保ち続けている。
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