エレナ・チャウシェスクの真実|贅沢と学歴詐称、電撃銃殺刑の全貌

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1980年代のルーマニアは、外債早期返済のために国民生活を極限まで犠牲にする緊縮財政を敷いていました。食糧は厳格に配給され、パンや肉を求めて夜明け前から長蛇の列ができ、冬場は暖房用のガスや電気が容赦なく止められる過酷な日々が続きました。

一方、エレナたちの私生活は贅沢三昧そのものでした。ブカレスト市内の「プリマヴェーリ宮殿(春の宮殿)」をはじめとする各地の豪邸には、純金メッキが施されたバスルーム、特注の高級家具、数千足の靴、高級ブランドの毛皮コートが所狭しと並べられていました。

さらに夫妻は、首都の中心部を力づくで破壊・立ち退きさせ、世界屈指の巨大建造物である「国民の館(現・議会宮殿)」の建設を強行。大理石やシャンデリアに莫大な国家予算を投じ続ける姿は、飢えに喘ぐ国民の怒りを決定的なものにしました。

またエレナは、労働力を強制的に増やすための「人工妊娠中絶・避妊の完全禁止令」を強力に後押しし、違反者を取り締まる「月経警察」を導入。これにより数多くの女性が不衛生な闇中絶で命を落とし、孤児院には育児放棄された子どもたちが溢れかえるという人道上の大惨事を引き起こしました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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