奥会津編み組細工が一生モノと呼ばれる理由と山葡萄バッグの真価

今注目を集めている 奥会津編み組細工が一生モノと呼ばれる理由と山葡萄バッグの真価について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

愛好家が奥会津編み組細工を「親から子へ、子から孫へ受け継ぐ一生モノ」と呼ぶ背景には、年月とともに育つ圧倒的な素材力があります。

代表格である山葡萄バッグの魅力は、何といってもその劇的な経年変化にあります。手に入れたばかりの山葡萄は、白っぽく素朴でやや乾いた質感を持っています。しかし、日々手のひらで撫で、持ち歩くことで手の脂や摩擦が加わり、数年をかけて飴色から深い黒褐色(こくかっしょく)へと変化します。10年、20年と使い込むことで、まるで磨き込まれた銘木のような光沢を放ち、所有者だけの唯一無二の風合いへと育つのです。

一方、実用道具として絶大な信頼を得ているのがマタタビの米研ぎざるです。マタタビは水を吸うと柔らかくなり、米を傷つけることなく研ぎ上げられるという特性を持ちます。水切れが抜群で乾きが早く、抗菌性にも優れているため、米がざるの目に詰まりにくいのが利点です。使い込むほどに深い飴色へと変わり、壊れた場合でも作家の手で編み直し修理ができるため、数十年単位で台所を支え続けます。

単なる装飾品ではなく、日々の暮らしの中で使われることで完成する「用の美」こそ、奥会津編み組細工が現代でも色褪せない理由です。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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