モアイ像の地下に巨大胴体?建造理由と移動の謎、最新科学が暴く真相

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モアイ像に関して最も議論を呼んできたのが、「車輪も牛馬も持たない先住民が、数十トンの巨石を採石場から海岸までどうやって運んだのか」という移動方法の謎です。従来は「大量の木材を切り倒して丸太のコロを作り、その上で滑らせた」という説が主流でしたが、この方法は膨大な樹木と人員を消費するため疑問視されていました。

近年、実験考古学によって有力視されているのが、島に伝わる口承伝説「モアイは自ら歩いた」を物理的に再現した直立歩行仮説(ウォーキングモアイ説)です。研究チームが制作した実物大のモアイ模型を用いた実験では、像の左右と後方から3本のロープを張り、左右にリズミカルに揺らしながら前進させることで、わずか18名ほどの人員で巨石を軽々と「歩かせる」ことに成功しました。

この仮説を裏付ける証拠として、採石場から道路沿いで倒れている輸送途中のモアイ像は、前に倒れやすいように重心が前傾した設計になっており、最終設置場所であるアフに立てられた段階で台座に合わせて底面が平らに削り直されていたことが確認されています。

モアイの設置手順における最終工程も極めて精緻でした。運搬完了後、像の頭上にはプカオと呼ばれる赤い火山岩(プナ・パウ火山から切り出された赤色凝灰岩)で作られた巨大な帽子(または髷)がロープのスロープを使って載せられました。そして最後に、白サンゴと黒曜石(または凝灰岩)で作られた「モアイの目」が眼窩に嵌め込まれました。目に命が吹き込まれることで、モアイは初めて守護神としての霊力を宿し、集落を見守るように内陸側を向いて直立したのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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