最寄り駅の徒歩表示は嘘?路線再編と最短ルートで損しない新常識
物件概要に記載された「駅徒歩○分」という表記は、不動産公正取引協議会連合会が定める表示規約に基づいている。基準は明快で、「道路距離80メートルにつき1分」。80メートル未満の端数は切り上げとなるため、例えば81メートルであれば徒歩2分と表記される仕組みだ。
だが、このルールには決定的な盲点がある。信号待ちや踏切での足止め、歩道橋の昇降、坂道による歩行速度の低下が一切考慮されていない点だ。国土交通省の道路設計指針でも歩行環境の多様性が指摘されているが、不動産広告における測定起点はあくまで「敷地の最も近い端」から「駅の出入口」までの最短歩行距離に過ぎない。
タワーマンションの急増もギャップに拍車をかける。玄関ドアを出てからエレベーターを待ち、エントランスを抜け、敷地を出るまでに優に5分以上を要するケースはざらにある。書類上の「徒歩3分」が、体感的には「徒歩10分超」へ化ける構造的なカラクリがここにある。
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