愛犬のしこりは粉瘤か悪性腫瘍か?見極め方と低侵襲治療の最前線

愛犬のしこりは粉瘤か悪性腫瘍か?見極め方と低侵襲治療の最前線に関する基本知識を徹底的にまとめました。詳細を読もうことができます。

「見た目が粉瘤っぽいから大丈夫」という思い込みは、愛犬の命を脅かす最大の落とし穴になる。犬の皮膚腫瘍の中で最も警戒すべき悪性腫瘍のひとつが「肥満細胞腫」だ。肥満細胞腫は別名「偉大な詐欺師」と呼ばれるほど外見のバリエーションが広く、粉瘤や単なる虫刺され、脂肪腫と見分けがつかない形態で突如として出現する。

日本獣医学会の学術報告でも指摘されている通り、悪性腫瘍と良性の嚢胞を肉眼だけで正確に鑑別することは獣医師であっても不可能に近い。自宅でしこりを発見した際は、以下のチェック項目を直ちに確認してほしい。

・サイズが数日〜数週間の短期間で急激に大きくなっていないか
・触れた直後に周囲が赤く腫れ上がる現象(ダリエ徴候)が起きていないか
・しこりの輪郭が不明瞭で、皮膚の奥深くに固着して動かない感覚はないか
・表面が脱毛したり、潰瘍化してジクジクと出血したりしていないか
・犬自身が気にして執拗に舐めたり引っ掻いたりしていないか

しこりを指で強く圧迫して中身を絞り出そうとする行為は厳禁だ。万が一それが肥満細胞腫であった場合、物理的刺激によってヒスタミンなどの化学物質が一気に血中へ放出され、アナフィラキシーショックや消化管潰瘍を引き起こす危険性がある。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

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