心不全の病態関連図が丸わかり!左心右心の違いから看護計画まで解説
関連図で最も混乱を招きやすいポイントが、左心不全と右心不全の違いです。血流の解剖学的ルート(体循環と肺循環)を追うことで、それぞれの症状がなぜ出現するのかを明確に説明できます。
左心室の収縮・拡張不全から生じる左心不全では、血液を大動脈へ送り出せなくなるため、手前にある肺静脈および肺毛細血管の圧力が上昇します。これにより生じるのが「肺うっ血」です。血漿成分が肺胞腔内へ漏出することで、労作時呼吸困難、夜間発作性呼吸困難、さらには横になると息苦しさが増す起座呼吸や、進行時のピンク色泡沫状痰といった特徴的な呼吸器症状が現れます。
一方、右心不全は右心室の機能低下によって全身から戻ってきた静脈血を肺動脈へ送り出せなくなり、大静脈系に血液が滞留する「体循環うっ血」を引き起こします。これにより、頸静脈怒張、肝腫大、消化管浮腫による食欲不振、腹水、そして重力に従って下肢に顕著に現れる浮腫が生じます。
臨床現場において純粋な右心不全単独で発症するケースは少なく、多くは「左心不全の肺うっ血が悪化し、肺動脈圧が上昇した結果として右室負荷が増大し、最終的に両心不全へと進展する」という因果関係を辿ります。関連図上では、左心不全のブロックから矢印を伸ばして肺高血圧・右心負荷へとつなげ、右心不全の病態へと合流させるのが論理的で分かりやすい構造です。
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