渋谷川の源流はどこ?新宿御苑の池と地下に眠る旧隠田川の痕跡を歩く

渋谷川の源流はどこ?新宿御苑の池と地下に眠る旧隠田川の痕跡を歩くの疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。

原宿から表参道、そして渋谷へと緩やかにカーブを描きながら続く裏原宿の代名詞「キャットストリート(旧プロムナード)」。個性的なアパレルショップやカフェが立ち並ぶこの通りを歩いていて、「なぜこの道はこれほど不自然にくねっているのだろう」と疑問に思ったことはないでしょうか。

その答えこそ、キャットストリートの直下に隠田川が眠っているからにほかなりません。道が曲がりくねり、両脇の住宅地よりわずかに低くなっているのは、そこが元々「川底」だった動かぬ証拠です。戦前までは水害が頻発する自然河川であり、周辺には水車小屋がカタカタと音を立てていたといいます。

この隠田川をはじめとする渋谷一帯の河川が地中へと埋め立てられ、暗渠(あんきょ)化された最大の理由は、1964年(昭和39年)に開催された東京オリンピックでした。当時の日本は高度経済成長期の真っただ中。急速な都市化に下水道整備が追いつかず、都心の河川は生活排水が流入して「ドブ川」と化し、強烈な悪臭や衛生問題が深刻化していました。

世界中から訪れる大勢の選手・観光客を迎えるにあたり、幹線道路の建設と衛生環境の劇的改善が急務となった東京都は、旧宮下公園付近より上流の隠田川・宇田川を暗渠にし、巨大な下水道幹線(下水道千駄ヶ谷幹線など)へと転用する道を選んだのです。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

タグ: https://aitraining.bnsf.com/rybzkklk/7287486/