マシンの限界はバーベル何キロ?チェストプレスの換算式を暴く
ウエイトトレーニングの現場で起きる「マシンのほうが重い重量を扱える」という錯覚。その最大の要因は、軌道の固定とスタビライザー(安定筋群)の関与度にある。ベンチプレスでは、バーベルを水平かつ左右均等に保ちながら上下させるため、主動筋である大胸筋だけでなく、三角筋前部、上腕三頭筋、さらにはインナーマッスルである回旋筋腱板(ローテーターカフ)や前鋸筋がフル稼働する。
対するチェストプレスマシンは、軌道がガイドレールやアームによって強固に拘束されている。押す動作だけにエネルギーを集中できるため、ブレを抑えるための微細な筋出力が必要ない。さらに、ケーブルを介するスタック式マシンの場合、滑車(プーリー)の構造によって実際の負荷が物理的に2分の1から3分の2程度に軽減されているケースも珍しくない。摩擦係数によるわずかな抵抗感があるにせよ、手元にかかる正味の負荷はバーベルのプレート重量とは根本的に異なる。
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