映画『告白』の怪演から現在へ。実力派・清水尚弥が放つ異端の光
その後も清水の快進撃は止まらない。押切蓮介の伝説的コミックを実写化した映画『ミスミソウ』では、雪に閉ざされた過疎の町で繰り広げられる惨劇のキーパーソンを熱演。血飛沫と絶望が交錯するサイコスリラーの極北において、観客の心にトラウマ級の爪痕を残す怪演を披露した。暴力性の奥底にある弱さや歪んだ衝動をあぶり出す演技プランは、ジャンル映画の枠組みを遥かに超えた評価を獲得している。
さらに、初主演作となった『死んだ目をした少年』では、閉塞感に苛まれる地方都市の中学生役を繊細かつ生々しく演じ切った。言葉にならない葛藤を抱え、ただ無気力に日常を見つめる瞳の引力。派手なアクションや劇的な台詞に頼らず、呼吸と眼差しの機微だけで主人公の心理的リアリティを構築してみせる手腕は、目の肥えた映画評論家たちを唸らせるに十分だった。
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