人間限界を超越する難行「千日回峰行」命を懸けた阿闍梨の全貌

人間限界を超越する難行「千日回峰行」命を懸けた阿闍梨の全貌の要点や背景を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

天台密教の聖地・比叡山延暦寺。ここで1200年以上にわたり受け継がれてきた千日回峰行は、平安初期の相応和尚によって創始された。修験者が目指すのは、自然界のあらゆる生命や山川草木に仏性を見出し、自らが動く不動明王と化して生身のまま悟りを開くことだ。

その行程は過酷を極める。最初の1年から3年目までは年間100日、一日約30キロの山道を巡礼する。4年目と5年目は年間200日に増え、深夜2時に本坊を出発して草鞋履きで山々を駆け抜ける。途中の数百箇所に及ぶ祠や拝所で経を唱え、未明の山中をひたすら歩み続けるのだ。6年目には京都の赤山禅院への往復を加えた一日約60キロの「京都大廻り」が加わり、最終年となる7年目には、前半100日で一日84キロにおよぶ超人的な距離を歩破する。実質的な準備期間を含めると達成までに約9年もの星霜を要する、まさに一生を賭した難行である。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

タグ: https://aitraining.bnsf.com/populipv/9524027/