なぜ紅茶は赤く輝く?色の科学的秘密と濁り・変色を防ぐプロの極意
「本場イギリスで飲んだ紅茶の味が日本で再現できない」と感じる背景には、水に含まれるミネラル含有量、すなわち硬水軟水紅茶の色の変化が深く関わっています。
カルシウムやマグネシウムの少ない日本の軟水で淹れると、茶葉の成分が素直に素早く抽出され、テアフラビンの輝きが活きた澄んだオレンジレッドの水色と華やかな香り立ちを楽しめます。ストレートティーに最も適した環境といえます。
対照的に、ミネラルが豊富な欧州の硬水(特にカルシウムを多く含む水)を使用すると、ミネラル成分が紅茶のタンニンやテアルビジンと結合して複合体を形成します。その結果、抽出液は黒みを帯びた濃い暗赤色へと変化し、渋みがマスキングされてまろやかな口当たりになります。イギリスで濃厚なミルクティー文化が発展したのは、この硬水が生み出す濃い水色とどっしりしたコクがミルクと完璧に調和した必然の結果でもあります。
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