10円玉に宿る極楽浄土!平等院鳳凰堂の歴史秘話と最新拝観攻略

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鳳凰堂の中心に座す国宝・木造阿弥陀如来坐像は、平安時代の仏師・定朝(じょうちょう)の現存する唯一の確実な遺作である。堂内に一歩足を踏み入れ、薄暗がりの中に浮かび上がる金色の仏貌と対峙した瞬間、誰もがその圧倒的な穏やかさに言葉を失う。威圧感を与えることなく、見る者を無限の慈悲で包み込むような表情と、完璧な比例関係で構成された体躯は、仏教彫刻史におけるひとつの到達点を示している。

定朝が完成させた「寄木造(よりきづくり)」の技法は、巨大な仏像を複数の木材から分業で狂いなく制作することを可能にし、貴族たちの爆発的な造仏需要に応えた。堂内を舞う52体の雲中供養菩薩像が奏でる楽器の音色が聴こえてくるかのような空間設計と、浄土教美術・平安時代建築の枠を集めた建築美は、建築と彫刻、絵画が一体となった総合芸術の最高傑作として今も息づいている。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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