甲状腺全摘出で「後悔」の嵐?一生涯の服薬と身体変化のリアル
日本の甲状腺医療は今、大きな転換期を迎えている。かつては小さな微小乳頭がんに対しても安全策として全摘が推奨される傾向があった。
しかし、JCOG(日本臨床腫瘍研究グループ)や日本甲状腺学会の最新臨床ガイドラインでは、低リスクの非浸潤性腫瘍に対する「非手術的経過観察(アクティブ・サーベイランス)」や「葉切除(片側切除)」の妥当性が強く支持されている。厚生労働省の先進医療データを見ても、すべての患者に全摘術を行う時代は終わった。
伊藤病院の院長であり甲状腺外科専門医として知られる伊藤公一医師をはじめとするエキスパートたちも、個々の患者の病態に応じた低侵襲な選択肢の重要性を発信している。過剰な切除がもたらす長期的な不利益が明らかになったからこそ、医療界全体が「切らない選択」「残す選択」へと舵を切り始めているのだ。
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