『ゲゲゲの女房』原作者・武良布枝の現在|94歳の今と水木家の絆
2015年11月30日、水木しげるさんは93歳で永眠しました。伴侶を見送った布枝さんの悲しみは計り知れないものでしたが、同時に湧き上がってきたのは「深い感謝」だったと回想されています。
生前の水木さんは、どんなに多忙を極めても家族旅行を欠かさず、食卓ではいつも布枝さんを笑わせようとしていました。布枝さんは夫が旅立った際、「本当に不思議で、面白くて、大きな人でした。一緒に暮らせて幸せでした」と静かに語っています。
水木しげるが他界して10年以上が経過した現在も、自宅の仕事部屋や書斎はほぼ当時の姿のまま大切に保存されています。時折、書斎を訪れる布枝さんは、机の前に置かれた愛用のベレー帽や虫眼鏡を見つめながら、「お父ちゃん、みんな元気にやっていますよ」と心の中で語りかけているといいます。肉体としての水木しげるはいなくなっても、彼が吹き込んだ魂は調布の自宅にも、家族の心の中にも脈々と息づいています。
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