消火器の中身の正体とは?人体への影響や破裂事故を防ぐ対処法
消火器の粉末を誤って吸引したり、目に入ってしまったりした際の毒性を懸念する声は根強い。結論から言えば、家庭やオフィスに設置されている一般的な粉末消火薬剤は毒物及び劇物取締法に該当するような猛毒物質を含んでいない。誤ってわずかに吸い込んだ程度で即座に重篤な中毒症状を引き起こす可能性は極めて低い。
しかし、無毒であることと生体への無害さは同義ではない。粒径が数十マイクロメートルという超微粒子であるため、気道や肺胞に入り込めば激しい咳き込みや喉の灼熱感、一時的な呼吸困難を誘発する。特に喘息などの呼吸器疾患を持つ人物にとっては重大な発作の引き金になりかねない。万が一吸引した、あるいは皮膚や粘膜に付着した場合は、以下の手順で直ちに応急処置を行う必要がある。
まず被災者を直ちに粉塵の届かない新鮮な空気の場所へ移動させ、衣服を緩めて安静を保たせる。口の中に残った薬剤を水で徹底的にうがいして吐き出させることが肝要だ。目に入った場合は絶対に擦らず、清涼な流水で最低15分間以上洗い流す。皮膚に付着した際も石鹸水で十分に洗浄する。もし処置後も咳が止まらない、視界の霞みや痛みが続くといった異常があれば、薬剤の成分を医療機関に伝えた上で速やかに専門医の診察を受けなければならない。
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