ボカロPハチ(米津玄師)はなぜ別格なのか?名曲の真実と現在地
リスナーの投票や再生回数、カルチャーへの波及度を総合すると、ハチの代表作は単なるヒットチューンの枠を超え、ひとつの文学・アートピースとして確立されています。なかでも特に評価の高い上位楽曲の背景を紐解きます。
【ハチ 代表曲人気ランキングTOP5】
1位:『マトリョシカ』(2010年)
2位:『ドーナツホール』(2013年)
3位:『砂の惑星』(2017年)
4位:『パンダヒーロー』(2011年)
5位:『結ンデ開イテ羅刹ト屍』(2009年)
屈指の知名度を誇る『マトリョシカ』は、疾走感あふれるブラスサウンドとナンセンスな言葉遊びが特徴ですが、歌詞の意味を巡っては「狂気と日常の乖離」「閉塞した社会に対するアイロニー」など多角的な解釈が行われてきました。意味のありそうで掴めないフレーズの連続こそが、聴き手の想像力を極限まで刺激します。
また、ハチによる初音ミク・GUMIのコラボ曲として『マトリョシカ』と双璧を成す『パンダヒーロー』では、スラム街の退廃的な空気感や違法賭博を想起させるワードが散りばめられています。ヒーローでありながらどこか影を背負ったキャラクター造形は、後の米津玄師作品に通底する「アウトサイダーへのまなざし」そのものです。
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