神々が宿る奇跡の孤島へ!悠久の歴史と絶景が織りなす壱岐の深層
玄界灘に浮かぶ壱岐島は、『魏志倭人伝』に登場する「一支国(いきこく)」の舞台そのものである。長崎県壱岐市の中央部に広がる原の辻遺跡に立つと、見渡す限りの田園風景の下に、かつて王都として繁栄した巨大環濠集落の遺構が眠っている。日本最古とされる船着き場の跡や、中国大陸・朝鮮半島からもたらされた貨幣、三叉矛、ガラス製品などの出土品は、ここが単なる孤島ではなく、国際貿易の一大ハブであった動かぬ証拠だ。
邪馬台国の女王・卑弥呼が魏へ使者を派遣した際も、この島は航海の命運を握る中継地として機能した。外海航海に長けた古代の海民「海人(あま)」たちは、星と風を読み、荒れ狂う玄界灘を往来して物資とともに異国の先進文化を列島へ運び込んだ。復元された高床建物群の間を風が吹き抜けるとき、大陸の夢を追った古代人たちの野心と緊張感が鮮やかに蘇る。
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