偽物ミイラの闇と歴史的捏造|ペルシャ王女や宇宙人の正体を科学が暴く

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日本国内の寺院や神社にも、「人魚のミイラ」や「カッパのミイラ」「鬼の爪」といった怪奇な遺物が数多く神宝として伝えられています。これらはおどろおどろしい伝説を伴っていますが、実態は江戸時代に高度に発達した細工師たちによる極めて精巧な造形物(フェイク)です。

岡山県の寺院に所蔵されていた「人魚のミイラ」に対する大学の学術調査(倉敷芸術科学大学プロジェクト)では、高精度なCTスキャンや電子顕微鏡解析によって、その驚くべき内部構造が完全解明されました。

  • 上半身の骨格:頭骨や胴体に骨格はなく、紙粘土や布、綿を芯にして木製の背骨を通していた。
  • 皮膚と毛髪:表皮にはフグの皮が貼られ、頭部には猿や哺乳類の毛が植え込まれていた。
  • 下半身の構造:ニベ科の魚類の皮と尾びれを針金や糸で上半身と緻密に縫合。

江戸時代の日本では、こうした未確認生物のミイラは見世物小屋の目玉興行として庶民を熱狂させたほか、鎖国下にあってもオランダ商館を通じて海外へ超高級土産として輸出されていました。悪意に満ちた詐欺というよりは、当時の職人技が結集した一種のハイエンドな工芸品として機能していた点が、西洋の捏造事件とは大きく異なるユニークな側面です。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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