神木が支える伝統の真髄!造営材の意味と一般建材との決定的な違い
造営材は、単に太くて長い丸太であれば良いわけではない。木造建築の最高峰に挑む宮大工が求める造営材の規格と選別眼は、科学的データをも凌駕する深さを持つ。
宮大工の世界には「木は生育していた方角と同じ向きに使え」という口伝がある。南向きの斜面で厳しい風雨に耐えた木は南側の柱に、北側の湿潤な環境で育った木は北側に配することで、建具の狂いや狂気のねじれを最小限に抑える。
さらに重要なのが「年輪の細かさ(目詰まり)」と「赤身(心材)」の割合だ。寒冷地でじっくり育った良材は年輪が均一で詰まっており、乾燥による収縮や割れが起こりにくい。また、外側の白太(辺材)を削り落とし、油分を豊富に含んで腐食やシロアリに強い中心部の赤身だけを贅沢に使う「芯去り(しんさり)材」を贅沢に切り出す。数百年後の乾燥収縮まで見越して木を削り出す職人の眼力があってこそ、造営材はその真価を発揮する。
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