正月を彩った海老一染之助・染太郎「余計に回しております」の真実

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彼らが披露していた芸のルーツは、江戸時代から神社仏閣の参拝客や市井の人々に親しまれてきた伝統芸能「太神楽」にある。元々は悪魔祓いや神清めの儀式として行われていた神聖な技だ。

中でも二人の代名詞である「傘回し」は、技術的に極めて高度な職人技である。開いた和傘の丸い表面の上で、和三盆のボールや四角い升(ます)、さらには茶碗や毬(まり)を落とさずに回転させ続ける。四角い升が角を立てながら和傘の上を滑らかに転がる様子は、物理的なバランス感覚と長年の勘がなければ成し得ない神業だ。

彼らは太神楽の持つ伝統的な威厳や敷居の高さを保ちつつも、それを極上のエンターテインメントへと昇華させた。伝統の重みを背負いながらも、徹底的に客を楽しませることに心を砕いたその姿勢は、職人としての矜持に満ち溢れていた。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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