長野の金メダリストが挑む「極上の一枚」——船木和喜のアップルパイが時代を超えて人々を魅了し続ける理由
「いらっしゃいませ!」
全国のデパ地下や催事場。パイが焼き上がる香ばしい匂いが漂うブースの最前線に、エプロン姿の船木氏が立っている。サインに応じ、記念撮影の要望に笑顔で答えながら、手際よく箱を包む。一見すると驚くべき光景だ。
有名人のネームバリューを借りたライセンスビジネスなら、名前だけ貸してロイヤリティを受け取る方法もあったはずだ。だが船木氏はそれを良しとしなかった。現場に立ち、客の生の声を聞き、自らの手で商品を届ける。この泥臭くも真摯な姿勢こそが、単なる一過性の話題性にとどまらず、長年にわたって愛される最大の要因となっている。
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