1兆円の夢と挫折、もんじゅ廃炉の深層と核燃料サイクルの行方

1兆円の夢と挫折、もんじゅ廃炉の深層と核燃料サイクルの行方の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

昭和の高度経済成長期、当時の政治家であった中曽根康弘らを中心とする政官界は、自給自足のエネルギー体系という野心的な構想を描いた。その中核をなす存在が高速増殖炉であった。ウラン資源を効率よく利用し、プルトニウムを自家増殖させるサイクルは、資源小国日本にとって悲願のテクノロジーだったのだ。

だが、莫大な開発費を投じた高速増殖炉もんじゅは、稼働開始直後から過酷な現実に直面する。1995年の二次系ナトリウム漏れ事故を口切りに、機器の損傷や点検漏れが相次いだ。20年以上にわたる「稼働」期間の中で、実際に電力を送った日数はわずか250日程度。1兆円を越える巨額投資は、実効性のあるエネルギーをほぼ生み出さないまま、試運転の域を出ることはなかった。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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