織田信長最大の危機「元亀」とは?信長包囲網と3年で幕を閉じた真相
元亀の正しい読み方は「げんき」です。西暦では1570年5月27日(旧暦:永禄13年4月23日)から1573年8月25日(旧暦:元亀4年7月28日)にあたります。前元の「永禄」から改元され、次の「天正」へと受け継がれました。
元号の出典(由来)は、中国の古典『詩経』や『文選』にある「元亀兆を告ぐ」あるいは『周易』の記述などに拠っています。「元亀」という言葉そのものは、古代の亀卜(きぼく:亀の甲羅を焼いて吉凶を占う神聖な儀式)で用いられる「神聖で大きな亀」を意味し、転じて「国家の大事を示す尊い指針」「大いなる吉祥・長寿」という極めて縁起の良い願いが込められていました。
永禄年間に頻発した武力衝突や第13代将軍・足利義輝の暗殺といった暗い世相を払拭し、平和への祈りを込めて選ばれた元号でした。しかし、その高潔な願いとは裏腹に、皮肉にも日本の歴史上類を見ない苛烈な争乱期へと突入していくことになります。
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