名門・三井家の現在は?総領家の末裔と莫大な資産の真相を徹底解剖
1945年の太平洋戦争敗戦は、三井家にとって創業以来最大の試練となりました。GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による財閥解体指令により、三井本社は解散を命じられ、一族が保有していた株式は強制的に放出。さらに最高税率85%に達する超高率の財産税が課されたことで、三井家は莫大な資産の大部分を失うこととなりました。
財閥解体当時の総領家第11代当主であった三井高公(たかきみ)氏は、資産の激変に見舞われながらも、戦後は自動車愛好家・モータースポーツ界の重鎮として名を馳せました。英国製クラシックカーのコレクターとしても知られ、日本自動車殿堂入りを果たすなど、独自の美学を貫いた文化人としてその生涯を全うしました。
その後、総領家の家督は第12代当主の三井永乗(ひさのり)氏へと引き継がれました。永乗氏は建築家・デザイナーとして活動し、祖先が築いた文化的遺産の保存や研究、三井ゆかりの社寺への奉賛事業に携わっています。また、他の三井十一家の末裔たちも、三井グループの各企業で経営者として君臨するのではなく、医師、大学教授、芸術家、実業家など、それぞれの才覚を活かして自立したキャリアを築いています。
かつてのような「グループ企業のオーナー一族」という立場からは完全に退いているものの、一族の親睦と伝統を次代へ繋ぐ集まりは現在も維持されており、名門の気品と精神的絆は脈々と受け継がれています。
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