胃がドクドク波打つ正体は?命を脅かす危険な予兆と受診の基準
みぞおち周辺が脈打つ現象は、医学的には心窩部拍動と呼ばれる。胃の直背部には、心臓から全身へと血液を送り出す人体最大の動脈である腹部大動脈がまっすぐ走行している。皮下脂肪が薄い人や腹壁が柔らかい人が仰向けになると、この巨大な血管の拍動が胃を突き動かすように体表へダイレクトに伝達されるのだ。
さらに、現代人を悩ませる自律神経失調症も拍動感を増幅させる大きな要因となる。慢性的な過労やストレスに晒されると交感神経が異常に興奮し、血管の収縮とともに心拍数が急増する。その結果、腹部大動脈の内圧が高まり、胃全体が跳ね上がるような強い脈動として知覚される。消化器内科の外来を訪れる患者のなかにも、精密検査を行えば器質的な病変は見当たらず、神経過敏による拍動感の亢進と診断される例が後を絶たない。
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