事件から10年、冨田真由さんが問いかける「被害者の傷」と社会の未来——消えない痕跡と向き合った歳月
冨田さんの事件が投げかけたもう一つの大きなテーマが、被害者のプライバシーと報道のあり方だ。事件発生当時、過熱する報道陣による自宅周辺での取材や、過度に刺激的な言葉で被害状況を描写するニュース記事が相次いだ。デジタル魚拓や検索エンジンに残り続ける過激なワードは、二次被害として当事者を苦しめ続ける。
インターネット上に残り続ける個人の被害情報は、時間が経過しても風化しない。検索エンジンのサジェスト機能やSNSのトレンドワードによって、被害者の過去が度々引っ張り出される構造そのものを見直すべきだという声は、近年の人権保護の観点からも年々強まっている。
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