5万回斬られた男・福本清三の伝説|ラストサムライ抜擢と生涯の軌跡
映画スターのような派手なスポットライトとは無縁の大部屋時代、福本さんの生活は決して裕福なものではありませんでした。不安定な収入と怪我の絶えない過酷な現場を、私生活で陰ながら支え続けたのが愛する妻と家族の存在です。
福本さんは生前、インタビューで家族について尋ねられると、照れ笑いを浮かべながら「家内に苦労をかけっぱなしだった」「文句も言わずに支えてくれた妻がいたからこそ、好きな殺陣を続けられた」と深い感謝を口にしていました。家族に見守られた温かな私生活があったからこそ、現場では無骨な悪役に徹することができたのです。
しかし、晩年は病魔との戦いを余儀なくされます。2026年1月1日午後5時26分、福本清三さんは京都市内の自宅で肺がんのため逝去しました。77歳でした。元日の静かな旅立ちに、東映京都撮影所の仲間をはじめ、国内外の映画関係者やファンから惜別の声が相次ぎました。
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