「昔の夏は涼しかった」は本当か?過去の気温データが明かす猛暑の真相
都市化と地球環境の変動が重なり、もっとも激しい変化を記録しているのが首都圏です。東京の過去気温推移を長期的に追うと、暑さの質が質・量ともに一変した現実が見えてきます。
もっとも端的な変化が表れているのが、猛暑日日数の年別推移です。昭和期における東京の猛暑日は、1年間に0日〜2日程度が通例でした。年によっては一度も35℃を超えない夏も当たり前に存在していたのです。ところが2010年代に入ると状況は一変し、年間十数日を超える年が続出。近年に至っては観測史上最多となる年間20日以上の猛暑日を記録する年が頻発するようになりました。
さらに深刻なのが、夜間の最低気温が25℃を下回らない「熱帯夜」の激増です。過去の平均気温比較を行うと、東京の年平均気温はこの100年あまりで約3.3℃上昇しています。コンクリートやアスファルトに覆われた都市のヒートアイランド現象が熱を逃がさず、昭和の時代には年間15日程度だった熱帯夜が、いまや年間40日を超えるのが珍しくなくなりました。この「夜間の冷えにくさ」こそが、昔と現在の過ごしやすさを決定的に分断している主因です。
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