【2026年現地取材】宗像市沿岸で急増する水難事故の死角――玄界灘の「隠れ離岸流」とスマート沿岸監視の最前線
第七管区海上保安本部(北九州)の専門家は、宗像市沖で頻発する事案の背景に「二段階離岸流」の存在を指摘する。通常の離岸流は海岸線に対して垂直に伸びるが、この海域では複雑な海底地形と島々(大島・地島)が作る影によって、斜め沖へと引っ張られる二重の流路が形成されることがある。
この斜め方向の潮流に巻き込まれると、自分がどこへ流されているのかの感覚が麻痺しやすい。泳ぎに自信がある人物であっても、秒速2メートルを超える潮流に対して逆らって泳ぐことは不可能に近い。無駄な体力を使わず、まずは横(海岸線と平行)に逃げることが鉄則となる。
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