【現地ルポ2026】大阪・ミナミの西端で何が起きているのか? 昭和の面影を残す「アポロビル 桜川」が放つ異彩と新しいカルチャーの熱気
ビル内を歩くと、各階で全く異なる世界に出会う。3階の元スナックだった区画では、カウンターを残したままアートブックの専門書店兼カフェへと生まれ変わった。壁をごつごつとした質感を残して塗り直し、ヴィンテージの照明を吊るした空間には、平日の昼下がりから本を手に取る若者の姿がある。
「このビルの壁は厚くて音が外に漏れにくい。それが最高なんです」と語るのは、2階にアトリエ兼スタジオを構えた30代の映像作家だ。新築のビルでは許されないような自由な改装が、ここではオーナーとの信頼関係のもとで認められている。セルフリノベーションが生み出す独特の泥臭さと洗練が、他にはない磁場を形作っている。
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