『大怪獣のあとしまつ』酷評の真相|ひどい理由と衝撃の結末を徹底検証

『大怪獣のあとしまつ』酷評の真相|ひどい理由と衝撃の結末を徹底検証の要点や背景を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。

多くのレビュアーが「決定打」として挙げたのが、物語の幕引きとなる衝撃的なラストシーンです。主人公の特務隊員・帯刀アラタ(山田涼介)は、死後膨張を続けて今にも大爆発を起こそうとする巨大怪獣「希望」の死骸処理に奔走。冷却作戦やダム放流作戦など、人類の知恵を結集させた計画がことごとく失敗に終わる中、アラタは覚悟を決めて怪獣の体内へと単身突入します。

そこで突如として明かされたオチの真相は、帯刀アラタ自身が実は地球を守る「光の巨人(ウルトラマンを想起させる存在)」であり、過去に怪獣を倒した張本人だったという超自然的なカミングアウトでした。アラタは怪獣の深部で眩い光を放ちながら巨大化すると、自慢の巨体で怪獣の死体を軽々と持ち上げて宇宙空間へと飛び去っていきます。地上に残されたヒロインの環境大臣秘書官・雨音ユキノ(土屋太鳳)をはじめとする人類は、ただその背中を呆然と見上げるだけで物語は唐突にエンドロールへと突入しました。

作劇の定石において、行き詰まった難局を神のような超常的存在が唐突に解決する手法は「デウス・エクス・マキナ」と呼ばれ、最も安易な禁じ手とみなされがちです。膨大な人員と最新兵器を投入し、死体処理の難題に挑んできた凡人たちの努力と葛藤が、たった一発のスーパーパワーで帳消しにされる結末は、スクリーンを見守っていた観客を完全に突き放す形となりました。この投げやりとも受け取れる結末こそが、ネット上で「観客への裏切り」「脚本の破綻」と叫ばれた最大の要因です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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