『かぐや姫の物語』帝のあごはなぜ尖る?衝撃の角度と作画演出の真相
帝という特異なキャラクターを完成させたもう一つの要素が、声優を務めた歌舞伎俳優・中村七之助氏の卓越した声の演技です。プレスコ(音声を先に収録し、後から作画を行う手法)で進められた本作において、七之助氏の気品に満ちた発声と艶のある声質は、帝に揺るぎない高貴さを与えました。
高畑監督は収録時、決して単なる悪役やギャグキャラクターとして演じるのではなく、「本気で天下を統べる者としての誇りと、自分に振り向かない女性に対する純粋な執着」を表現するよう求めたといいます。耳から入る音情報は完璧な美男子のそれであるのに対し、視覚から入る情報は極端に尖ったあごという強烈なアンバランスさ。この「美声と奇抜な容姿のギャップ」こそが、帝という男の哀愁と底知れない狂気を何倍にも増幅させています。
タグ:
https://aitraining.bnsf.com/xodnzonr/2433385/