日本最古の聖地・花の窟神社!伊弉冉尊が眠る巨岩の謎と神秘の力
現地を取材して見えてきたのは、神代の息吹を今に伝える参拝のリアルな手触りだ。現在、世界遺産ウォーキングを楽しむ旅行者の間では、熊野古道伊勢路の松本峠を越え、浜街道を経て海沿いに歩みを進めるルートが注目を集めている。Google マップのナビゲーションを片手に歩く現代的な利便性がありながらも、砂利を踏みしめる音は千年前の巡礼者と何も変わらない。
『日本書紀』に記された記述によれば、国生みの母神である伊弉冉尊は、火の神である軻遇突智尊を生んだ際に負った火傷によって命を落とし、この地に葬られたと伝えられる。神の墓所としての厳かな空気。見上げる岩肌の窪みには、今なお母神の悲哀と大地を育む生命力が宿っているかのようだ。対面に祀られた軻遇突智尊の御陵岩とともに、生と死が隣り合わせにある事実を無言で語りかけてくる。
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