首の違和感と高音発声の鍵を握る「茎突舌骨筋」知られざる新事実

首の違和感と高音発声の鍵を握る「茎突舌骨筋」知られざる新事実の詳細解説をご紹介します。役立つ情報が満載です。

茎突舌骨筋の付着部である側頭骨茎状突起、あるいはそこから舌骨へと伸びる茎突舌骨靭帯が過度に骨化・伸長すると、深刻な臨床症状を引き起こす。これがイーグル症候群(茎状突起過長症)と呼ばれる病態だ。1937年に米国の耳鼻咽喉科医ワット・W・イーグル(Watt W. Eagle)によって初めて体系化された疾患であり、現代の臨床でもしばしば診断が難航する難症として知られる。

茎状突起が異常に長い場合、首を回した際や嚥下時に茎突舌骨筋が強く引っ張られ、近傍を走る内頚動脈や舌咽神経が圧迫される。その結果、耳の奥へと放散する鋭い痛み、喉の異物感(いわゆるヒステリー球や咽喉頭異常感症と誤認されやすい)、さらには頭痛やめまいといった多彩な不快症状が引き起こされる。単なる肩こりや精神的ストレスとして片付けられていた違和感が、画像診断によって茎突舌骨筋周囲の骨化異常と判明する事例は今も後を絶たない。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

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