呉須とは?染付を彩る青の秘密と天然・洋呉須の違い・絵付け技法を解説
有田焼をはじめとする伝統的な染付の現場では、2つの筆使いを巧みに使い分けることで、息をのむような立体感と濃淡グラデーションを表現します。
第1の技法が「骨描き(こつがき)」です。細くコシのある面相筆を用い、輪郭線や細部のディテールを均一な太さ・濃さで描く線画作業を指します。素焼きの素地は水分を瞬時に吸収するため、途中で迷うことなく一定のスピードで引く技術が求められます。
第2の技法が、染付の命とも言える「濃み(ダミ)」です。ダミ筆と呼ばれる、水分を大量に保持できる太く柔らかい特特殊な大筆を使用します。筆先を素地に強く擦り付けるのではなく、筆にたっぷり含ませた呉須の絵の具の「水滴」を素地の上で滑らせるようにして、輪郭の内側を一気に塗り広げていきます。
筆を素地からわずかに浮かせ、表面張力を利用して絵の具の溜まりを誘導することで、筆ムラのない均一な面塗破や、水を含ませる加減による繊細なぼかし(グラデーション)が可能になります。
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