松本の名店「盛よし」が教えてくれる、昭和洋食の奇跡と民芸の美学【2026年最新レポ】
店名に「民芸」と冠されている通り、この店のもう一つの主役は空間そのものだ。店内に配置されたテーブルや椅子、柱に至るまで、松本が誇る伝統工芸「松本民芸家具」が惜しげもなく使用されている。
柳宗悦らが唱えた「用即美(実用性の中にこそ美しい美が存在する)」という民芸運動の哲学が、ここでは日常の食空間として完全に昇華されている。使い込まれ、手垢によって艶を増した木肌。人の体にすんなりと馴染む椅子の背もたれ。シックで落ち着いた照明の下で味わう洋食は、単なる食事を超えて、五感全体で松本の歴史と文化を吸収する体験へと深化する。
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