サンタナ名盤『キャラバン サライ』制作秘話と最新リマスターの全貌
ウッドストックでの熱狂、『天の守護神(Abraxas)』の世界的大ヒット。誰もがサンタナの快進撃は永遠に続くと信じて疑わなかった。しかし、フロントマンであるカルロス・サンタナの胸中は、狂騒とは裏腹に深刻な乾きに苛まれていたのだ。「ブラック・マジック・ウーマン」のようなヒットフォーマットを再生産し続ける日々に、彼は耐えられなくなっていた。
彼を突き動かしたのは、ジョン・コルトレーンが遺したスピリチュアルな音響空間と、東洋思想への傾倒だった。ラテン・ロックという自ら切り拓いた王道の看板を自ら叩き割り、より高次元の精神性を宿した表現へと舵を切る。周囲の猛反対をよそに、カルロスはギターのディストーションを絞り、一音一音に祈りを込めるようなサステインを追求し始めた。
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