夢追う街・中野の惨劇から10年あまり――一人暮らしの安全を脅かす「静かな盲点」と今見直すべき都市型防犯
中央線沿線独特のカルチャーが息づく中野。小劇場や稽古場が点在し、表現者を志す若者たちが全国から集まるこの街で、痛切な事件が起きたのは2015年夏のことだった。25歳の劇団員女性が自室アパートで遺体となって発見された報は、瞬く間に列島を駆け巡った。
発見当時、部屋の施錠状態や遺体の状況から突発的な犯行か計画的なものかで情報が錯綜した。被害者が直前まで普段通りの生活を送っていた証拠が次々と見つかるにつれ、近隣住民の間に広がった恐怖と困惑は計り知れない。犯行の動機や侵入経路をめぐり、警視庁の捜査本部は連日、周囲の聞き込みと防犯カメラの解析に全力を挙げた。
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