奇跡の泉「ルルドの水」の真相|バチカン公認治癒と科学・入手法を検証
ルルドの水が持つとされる治癒力について、多くの科学者や研究機関が成分分析を行ってきました。フランスの公的機関や水質研究所による精密な分析結果によると、ルルドの泉の水はピレネー山脈の雪解け水に由来する極めて純度の高い天然湧水であり、化学的にはカルシウムやマグネシウムを適度にい含んだ標準的な軟水〜中硬水に分類されます。
日本国内を中心に「ルルドの水には活性水素(豊富に含まれる溶存水素)が多量に含まれており、それが体内の活性酸素を除去する」という仮説が一時期大きく取り沙汰されました。いわゆる水素水ブームの起源としてルルドの水が引用された背景があります。
しかし、近年の追試研究や現地での測定において、湧出直後の水に含まれる水素濃度は一般的な自然水と大きく変わらないことが確認されています。容器に詰めて輸送した水から特異な高濃度水素が検出される科学的根拠は乏しく、「水素水だから病気が治る」という単純な物理化学的説明には医学界から強い疑問符が付けられています。
現在の心身医学や神経科学の分野では、聖地に身を置くことによる精神的カタルシス、強い信仰心と希望がもたらす免疫機能の賦活化、いわゆるプラセボ効果を遥かに超えた心身相関のメカニズムが複合的に作用しているのではないかという視点からも研究が進められています。
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