風邪に抗生物質は効かない?ウイルスと細菌の決定的な違いと予防法

風邪に抗生物質は効かない?ウイルスと細菌の決定的な違いと予防法について知っておくべき ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

学問としての微生物学・感染症学の歴史をさかのぼると、ルイ・パスツールやロベルト・コッホといった偉大な先人たちが、目に見えない脅威の存在を解明してきた。彼らの発見以来、人類は病原体の性質を解明し続けているが、その中で最も基本的な区別が「自己増殖できるか否か」である。

細菌は、れっきとした単細胞生物だ。細胞膜や細胞壁を自前で持ち、栄養さえあれば自力で細胞分裂を繰り返して増える。大腸菌や黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などがその代表格だ。一方、ウイルスは生物と無生物の境界線上に位置する。遺伝情報(DNAまたはRNA)をタンパク質の殻で包んだだけの極小構造体であり、単体では代謝も増殖もできない。他人の細胞に侵入してそのシステムをハイジャックし、自らのコピーを爆発的に作らせることでしか生き残れないのだ。

大きさの比較も劇的だ。細菌が顕微鏡で観察できるマイクロメートル(1000分の1ミリ)単位であるのに対し、ウイルスはその100分の1から1000分の1にあたるナノメートル単位。野球ボールと東京ドームほどのスケール差が存在する。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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