美輪明宏『もののけ姫』モロの君の怪演!「黙れ小僧」誕生と宮崎駿の裏話
『もののけ姫』を象徴するフレーズとして、いまや世代を超えて親しまれているのが、モロの君が主人公アシタカに言い放つ「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか!」というセリフです。
サンを人間として生きさせるべきだと説くアシタカに対し、人間から受けた傷の深さと神としての矜持を叩きつけるこのシーン。アフレコ現場では、美輪さんが発した第一声のあまりの迫力に、調整室のスタッフ全員が息を呑んだと伝えられています。単に声を張り上げて怒鳴るのではなく、喉の奥から地響きのように響く低音と、相手の浅はかさを怜悧に見透かすような冷徹なトーン。美輪さんは「神が人間に下す宣告」としての重みを声一筋で見事に具現化しました。
このセリフのテイクを録り終えた瞬間、宮崎監督は満面の笑みを浮かべ、ブースに向かって惜しみない拍手を送ったといいます。妥協を許さない美輪さんの演技設計が、映画史に残る名言を完成させた瞬間でした。
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