煙と香りが誘う極上和食!厨房が見える話題の弁当屋あさ川を直撃
店内に一歩足を踏み入れると、まず視線を奪われるのが客席と調理場を隔てる壁の一切ないフルフラットなオープンキッチンの構造だ。ステンレスの台は磨き上げられ、銅鍋の底まで鈍い光を放っている。手元を隠すものは何一つない。板前が羽釜から湯気を上げるご飯を手際よく曲げわっぱへ移し、炭火で皮目をパリッと焼き上げた魚に刷毛で特製醤油を塗る一連の所作が、すべて目の前で展開される。
「お客様に安心を手渡したい、というのが最初の思いでした。でもそれ以上に、料理ができる瞬間の高揚感ごと持ち帰ってほしかったんです」
仕込みの手を止めることなく、浅川氏は穏やかな笑みを浮かべてそう語る。隠す場所がないということは、一切の手抜きが許されないという料理人としての覚悟の表明でもある。米の研ぎ方から盛り付けの指先の角度に至るまで、すべてが客の視線に晒される。その適度な緊張感こそが、料理の精度を研ぎ澄ます原動力になっているという。
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