建築家と建築士の決定的な違いとは?失敗しない家づくりの鉄則
依頼先を検討する際、建築家が主宰する設計事務所と、ハウスメーカーやゼネコンに所属するインハウスの建築士とでは、実務の進め方に大きな隔たりがある。後悔を防ぐために押さえるべき比較の軸は以下の3点だ。
第一に「設計料とコスト構造」の違いが挙げられる。建築家に依頼する場合、工事費の10〜15%前後の設計監理料が別途発生するのが通例だ。一見すると割高に思えるが、施工会社から独立した立場で相見積もりを取り、適正価格へと査定・減額調整を行うため、総予算の使途が極めてクリアになる。一方、一般的な施工会社内の建築士の場合、設計料は建築本体価格に組み込まれることが多く、内訳のブラックボックス化が起きやすい。
第二に「工事監理の独立性」である。第三者として施工現場に立ち入り、図面通りに施工されているか、手抜きや施工ミスがないかを厳しくチェックできるのは独立した設計事務所(建築家)の最大の強みだ。自社施工の会社では、工期や社内事情が優先され、チェック機能が甘くなるリスクが構造的に潜んでいる。
第三に「提案力の方向性」だ。規格化された部材を使って工期短縮とコスト効率を狙うならハウスメーカーの建築士が優れる。一方で、変形敷地や狭小地での難条件を克服し、唯一無二のライフスタイルを反映させたいなら、ゼロベースから図面を起こす建築家の右に出るものはいない。
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