6月の行事食完全ガイド!水無月の由来・入梅鰯から保育園&介護献立まで

6月の行事食完全ガイド!水無月の由来・入梅鰯から保育園&介護献立までの要点を分かりやすくまとめてご紹介します。

6月上旬から中旬にかけて訪れる暦の節目「入梅(にゅうばい)」と、6月16日の「和菓子の日」にも、見逃せない滋味豊かな行事食が存在します。

雑節の一つである入梅(毎年6月11日頃)の時期に必ず味わいたいのが「入梅鰯(にゅうばいいわし)」です。千葉県銚子港をはじめとする関東近海で水揚げされるマイワシは、産卵前かつ梅雨の豊富なプランクトンを食べて育つため、1年のうちで最も脂が乗り、身が柔らかく引き締まります。古くから「梅雨の鰯は鯛より美味い」と称されるほどです。

入梅鰯を食べる決定的な理由は、その卓越した栄養価にあります。梅雨の湿気と寒暖差で自律神経が乱れ、体力が低下しやすいこの時期、イワシに豊富に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は血液をサラサラにし、疲労回復や生活習慣病予防に寄与します。さらに、カルシウムの吸収を助けるビタミンDや良質なたんぱく質も凝縮されており、塩焼きや梅煮、生姜煮にすることで、抗菌作用とともに食欲をそそる最適な養生食となります。

一方、6月16日の「和菓子の日」は、平安時代の承和15年(848年)、仁明天皇が国内の疫病退散を祈願して「6月16日」に16の数にちなんだ菓子や餅を神前に供え、元号を「嘉祥(かしょう)」と改元した故事に由来します。

この儀礼は江戸時代にも受け継がれ、幕府では大名や旗本に菓子を配る「嘉祥頂戴(かしょうちょうだい)」という盛大な行事が行われました。庶民の間でも16文で16個の菓子を買い、無言で食べて厄除けと金運招福を祈る風習が広まりました。現在でも全国の和菓子店では、厄除けの願いを込めた「嘉祥菓子(かしょうがし)」が限定販売され、初夏の雅な風物詩となっています。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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